WAKANA真珠の美しさを辿る旅
【序章】WAKANAってどんな真珠?
先日、アコヤ真珠の養殖場を視察してきました!!
アコヤ真珠といえば、
友達とのお出かけといったカジュアルシーンから、
結婚式などのフォーマルシーンまで大活躍!
ひとつは持っておきたい!
日本が誇るジュエリーのマストアイテムです。
ジュエリーの定番、アコヤ真珠ですが、
テレビショッピングから通販、催事、展示会など
いろいろなところで目にすることがあります。
そのなかで、
イケダは、WAKANAという
アコヤ真珠のブランドを取り扱っています。
WAKANAは、アコヤ真珠本来の美しさにこだわった純国産。
とってもきれい!で、自信をもってオススメできる商品です。
商品の写真はコチラ。
![(最終章)WAKANA真珠の買付けのレポート 写真](/wp-content/uploads/wakana/7-6.jpg)
今回は、WAKANA真珠の養殖場である壱岐(いき)まで
足を運んできました。
題して、
「WAKANA真珠の美しさをたどる旅。」
お楽しみに。
【第1章】長崎県壱岐(いき)へ
![(第1章) 長崎県壱岐へ 写真](/wp-content/uploads/wakana/1-1.png)
WAKANA真珠の美しさをたどる旅。
いよいよ壱岐へ出発です!
壱岐(いき)は九州から北に少し上った
玄界灘に浮かぶ小さな島。
長崎県になります。
![(第1章) 長崎県壱岐へ 写真](/wp-content/uploads/wakana/1-2.jpg)
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![(第1章) 長崎県壱岐へ 写真](/wp-content/uploads/wakana/1-3.jpg)
博多港の様子
アクセスは、
福岡県の博多港から船でいきます。
今回の旅は、前日に福岡入り。
翌日早朝に、博多港から壱岐へ
ジェットホイルで行ってきました。
![(第1章) 長崎県壱岐へ 写真](/wp-content/uploads/wakana/1-4.jpg)
今回乗るジェットホイル(ヴィーナス)
250名ぐらい乗れるとのこと。
小さい船で行くと思っていたので、ビックリ!!
意外にも
けっこうな利用者がいる。
(おそらく150人ぐらい)
![(第1章) 長崎県壱岐へ 写真](/wp-content/uploads/wakana/1-5.jpg)
このジェットホイルに乗って約1時間。
うとうととしている間に、いつのまにか
壱岐 郷ノ浦港に到着しました!
さっそく、真珠の養殖場へ。
【第2章】半城湾(はんせいわん)をクルーズ
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-1.jpg)
上村真珠さんの本社
お邪魔したのは上村真珠さんの養殖場。
終日、いろいろ見学させていただきました!!
爽快な青い空。
緑の囲まれた湾。
クリアなオーシャンブルーの海。
養殖場の施設といくつかの船。
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-2.jpg)
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![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-3.jpg)
養殖場の様子
空気もおいしいし、
のどかで癒されます!!
養殖場は、
半城湾(はんせいわん)にあります。
上村真珠は、なんと真珠の養殖のためだけに
この湾の漁業権を借り上げているんです!!
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-4.jpg)
なんと贅沢!
湾を、真珠の養殖のために、
使っているのは日本でココだけとのこと。
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-5.jpg)
すごい!!!
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-6.jpg)
半城湾(はんせいわん)のスケール感を体験するため、
ボートに乗っていざ出発。
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-7.jpg)
半城湾(はんせいわん)の様子
水面は波もなくとても穏やか。
岸辺のほうで、
母貝(養殖前のもととなる貝)の養殖と
真珠の養殖が行われています。
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-8.jpg)
船で湾の先端まで船を走らせる。
5分ぐらい走ったころ。
ようやく湾の入口付近が見えてきました。
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-9.jpg)
湾に囲まれている図
それにしても、広い!!!
そして、真珠の養殖場所が
ゆったりしている!!
真珠の養殖は密度が濃い場所で
行われているのかなと思っていましたが、
ゆったりと贅沢な環境のもと行われていました。
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-10.jpg)
湾の沿岸に、丸い浮きのようなものが
たくさん浮いているのを発見。
等間隔の浮きの下には
養殖真珠の網が吊るされており、
定期的に船で引き上げられて
作業員が貝の汚れを掃除するとのこと。
![(第2章)WAKANA真珠の育った半城湾をクルーズ 写真](/wp-content/uploads/wakana/2-11.jpg)
手間かかってます。
『真珠作りには環境が一番です。
この半城湾(はんせいわん)に
限っては川がありません。
山の中に雨が降ってそれが染みこんで
その流れてくる栄養分だけで
この半城湾っていうのは持ってます。
ですから、この自然っていうのは
ものすごく大事なんですね。』
(上村社長談)
なるほど!!
大自然の恵みをたっぷり受けた
贅沢な環境でWAKANA真珠はできていることを
肌で感じることができました。
【第3章】真珠のできるまで(その1)
WAKANA真珠のできるまでを視察しました。
最初に、真珠のもととなる
母貝を育てるところから。
![(第3章)WAKANA真珠のできるまで~稚貝から母貝へ 写真](/wp-content/uploads/wakana/3-1.jpg)
陸上施設
沖ではなく陸上施設にて
稚貝(ちがい 赤ちゃんの貝)を育てます。
大きな水槽が並んでおり、このなかで、
顕微鏡でみえるかみえないかの大きさの 稚貝が
育てられるのです。
照明をおとし水槽の水の中に
懐中電灯をあてる。
目を凝らしよく見ると、
キラキラしたものが泳いでるような
泳いでないような。
キラキラが稚貝
だそうです。
(写真は撮影できず、残念。)
![(第3章)WAKANA真珠のできるまで~稚貝から母貝へ 写真](/wp-content/uploads/wakana/3-2.jpg)
ついでに、見せて頂いた
餌となるプランクトンの貯蔵庫。
SF映画のような映像。
濃い緑、黄色、茶色といろとりどりの餌が
ガラス上のフラスコに貯蔵されています。
「飲んだらどうなるんすか?」
とくだらない質問をしてみる。
「すっぱいけど飲める」そうです。
プランクトンも生物。
栄養分はあるかもしれません。
(もちろん、飲まなかったですが)
稚貝は3ヶ月ほど水槽で育てられたあと、
沖に出して母貝になるまで2年間!かかるそうです。
2年の歳月をへて、ようやく母貝に成長。
![(第3章)WAKANA真珠のできるまで~稚貝から母貝へ 写真](/wp-content/uploads/wakana/3-3.jpg)
母貝を掃除している様子
陸揚げされた母貝は
綺麗に掃除されます。
グラインダーのような機械により、
母貝についた海藻をとりのぞいています。
そして、
ここから最も大切な仕事、核入れ作業に入ります。
【第4章】真珠のできるまで(その2)
アコヤ真珠の核入れとは
核(アコヤ真珠のベース 丸い珠)と
外套膜片(触媒のようなもの ピースと呼びます)
を母貝のなかに入れ込む作業のこと。
具体的には
- 母貝の隙間を少し開き、くさびを差し込む。
- へらで内臓部分を露出させて表面をメスできる。
- 核と外套膜片を生殖腺に移植する。
という作業。
![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~核入れから養殖まで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-1.jpg)
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![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~核入れから養殖まで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-2.jpg)
実際の作業の様子
5月~10月ごろ行われます。
この作業の上手い下手がいいアコヤ真珠が
できるかを左右するんです!!
20人ぐらいのスタッフの方が
核入れ作業を行っています。
皆さん、壱岐出身。
壱岐産WAKANAは、壱岐の人で
作られてるんですね!!
すばらしい!!!
![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~核入れから養殖まで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-3.jpg)
核入れされる母貝
そして、実際のスタッフの人の
核入れ作業を見学。
![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~核入れから養殖まで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-4.jpg)
核入れ作業するスタッフの方
![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~核入れから養殖まで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-5.jpg)
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![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~核入れから養殖まで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-6.jpg)
母貝の中をメスで切って
核と外套膜片を入れる作業。
シンプルな作業にみえて
奥が深いです。
根気が要ります。
![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~核入れから養殖まで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-7.jpg)
核入れが終わった母貝
これらの母貝は
しばらくの間、リハビリのため沿岸で
寝かせます。
![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~核入れから養殖まで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-8.jpg)
そして、約1ヶ月たったあと、
養殖かごに入れて沖に出されます。
寝かせている間、
母貝の中から、真珠質が分泌されて
核のまわりに真珠層が形成されます。
![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~核入れから養殖まで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-9.jpg)
半城湾(はんせいわん)にて養殖中の様子。
この何層にもできる真珠層が
真珠の美しさなんです!!
育っている間は、養殖かごの貝掃除も頻繁に
行われるとのこと。
海に置いていると、海藻や藤壺など
天然の生物が付着して真珠の生成に
よくないそうです。
【第5章】真珠のできるまで(その3)
最後は、浜揚げ作業。
1月~2月ごろ、貝を引き揚げ、真珠を取り出します。
![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~養殖から浜揚げまで 写真](/wp-content/uploads/wakana/4-1.jpg)
何故、冬に浜揚げするか。
というと、寒い時期に行うことで
きめの細かい真珠層が形成し
テリができるそうです。
さて、ココからが重要です。
真珠には、当年物(とうねんもの)と
越物(こしもの)というものがあります。
当年物は7~9ヶ月の養殖期間の真珠。
越物は14~22ヶ月の養殖期間の真珠。
越物の方が、当年物に比べて、養殖期間が2倍になるので
真珠層の厚い、巻きの厚い真珠ができます。
2年も寝かすので、倍の大きな漁場が必要となり、
手間とコストがかかります。
WAKANA真珠は、
越物(こしもの)のみを使用。
多くの真珠が当年物を使っているのに、越物を使っています。
なぜ手間とコストをかけて2倍も長く寝かせるのか?
それは、美しい真珠にこだわり、
巻きの厚い真珠を作っているのです。
美しい真珠をとどけるという
理念がすばらしい!!
![(第4章)WAKANA真珠のできるまで ~養殖から浜揚げまで 写真](/wp-content/uploads/wakana/5-2.jpg)
そして、とれたての真珠。
美しい!!
顔を近づけると顔が真珠にくっきり映ります!!
ちなみに、稚貝から母貝まで育てて、
その母貝で真珠の養殖をするという一貫生産をしているのは、
日本ではココだけとのこと。
稚貝から母貝に育てるのに2年(3年の場合もある)
真珠の養殖に越物で2年
最低4年間もかかっているとは
ほんとうに時間をかけてできているのだなと
実感しました!!
【第6章】WAKANA真珠の美しさのわけ
なぜWAKANA真珠は美しいのか?
いろいろ見学して分かったこと。
- 育ちがいいこと。
長崎県壱岐の半城湾(はんせいわん)という
自然の恵みをたっぷり受けた贅沢な環境。
すばらしいの一言です。
日本でもこんな贅沢な環境で
真珠を養殖しているところはないとのこと。そして、稚貝から母貝を育てるところから
真珠の養殖までを一貫生産。
しっかりと品質管理されていました。
この育ちのよさが
美しさの秘密だったわけです。 -
素顔がきれい。
越物(こしもの)という
普通の2倍も時間をかけたアコヤ真珠しか使用していないから
巻きが厚い。しかも、「自然が一番!」という考えのもと、
とりだしてから、最低限の処理(しみ抜き処理)しかしていないとのこと。「やっぱり素顔が一番でしょう。
真珠が本当に本来から持つ輝きというのは
虹のようなオーラが醸し出される真珠。
これが一番の真珠です。」(上村社長談)素顔がきれいな自然の真珠というのもWAKANAの特徴だと思います。
-
兄弟同士の真珠。
通常、アコヤ真珠のネックレスは、全国からいったん珠が集められて
似たような色味の珠を組み合わせて作られます。一方、WAKANA真珠は壱岐産のみ。
壱岐の真珠の珠のみでネックレスが作られます。
珠は兄弟同士。
揃った珠で作られるので
当然色味が似ていますし、
年月がたっても
同じような色味が保たれるのです。なぜWAKANA真珠が美しいか?
育ちがよく、
素顔がきれいで
兄弟同士の真珠だから美しいのです!!!
【最終章】買付けレポート
さて、いよいよWAKANA真珠の買付けです。
1月から2月に浜揚げされたアコヤ真珠が
加工されて製品になるのは、ちょうど6月ごろ。
この時期に、とれたてのWAKANA真珠を
早めにチェックして、いいものを押さえるのです!!
![(最終章)WAKANA真珠の買付けのレポート 写真](/wp-content/uploads/wakana/7-1.jpg)
たくさんのWAKANA真珠。
量がスゴイ。
![(最終章)WAKANA真珠の買付けのレポート 写真](/wp-content/uploads/wakana/7-2.jpg)
製品になったWAKANA真珠ネックレス。
これまた量が多い。
![(最終章)WAKANA真珠の買付けのレポート 写真](/wp-content/uploads/wakana/7-3.jpg)
自然光のもと、
パッと、見たときの美しさが
大切です。
真珠のテリ、大きさのそろい具合、形。
自然のものなので、珠一つ一つを見て
キズがあまりないものを選ぶ。
![(最終章)WAKANA真珠の買付けのレポート 写真](/wp-content/uploads/wakana/7-4.jpg)
真剣です!
そして、根気がいります。
特に中心部にはキズがないものを選ぶ(汗)
いろいろじっくり見た結果、
何点かセレクトしました(滝汗)
![(最終章)WAKANA真珠の買付けのレポート 写真](/wp-content/uploads/wakana/7-5.jpg)
ほっとしたところで、
上村真珠の上村社長と二人でパチリ。
仕入れたWAKANAは、
池田商店の店頭にディスプレィされています。
![(最終章)WAKANA真珠の買付けのレポート 写真](/wp-content/uploads/wakana/7-6.jpg)
![space5](/wp-content/uploads/wakana/space.jpg)
![(最終章)WAKANA真珠の買付けのレポート 写真](/wp-content/uploads/wakana/7-7.jpg)
とれたてWAKANA。
ハイクオリティなのに、
この値段はかなりお値打ちです!
実際に、その美しさを目でご覧いただいて
感じていただきたい!
WAKANA真珠の美しさをたどる旅、 いかがでしたか?
今回、初めて壱岐に行きましたが、
現場に足を運ぶとやはり違います!
WAKANA真珠の素晴らしさを 肌で感じることが出来ました!
勝手にテンション上がってしまい
うまくお伝えできていたかどうかわかりませんが、
最後までお付き合いいただきありがとうございました。