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(第1章) 宝石の採掘場レポート

まずは、スリランカの宝石の採掘場レポート。採掘場は、コロンボから車で約3時間のところにある
ラトナプラという都市の一帯にあります。

ラトナプラとはシンハリ語で「宝石の都」という意味。

スリランカの中でも宝石の産地として
有名なところです。

コロンボに宿泊して、
翌朝、ハイエースにメンバー総勢10名で出発する。
コロンボから郊外へ車に乗っていると、
車窓に広がる原っぱに
掘立て小屋のようなものがちらほら。
(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
採掘する人たちがうろうろ。

どうやら採掘人の住まいらしい。

「だいたいどれぐらいの採掘現場があるのか?」
とスリランカ人に聞いてみる。

「わからない」との返答。

「だいたい?」と聞くと、
「数千ぐらい」

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
あてになりませんが、たくさんあるようです。

一帯のエリアに鉱脈があり、
そのどこかを掘れば宝石が出る可能性が あるらしい。

水田や、空き地、ゴム林の中など
どこに宝石がうまっているか分からない。

まさに宝さがし。

バイヤーのスリランカ人のアテンドのもと、我々は、
まず鉱山主の家に招待される。

 

現地のお菓子をふるまっていただく。

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
家族のように温かくして頂いたので
しばし
「うるるん滞在記」の気分になる。
その後、鉱山主の方が所有する鉱山へと車で行く。

鉱山主の家から、車にしばし乗ったあとは歩き。

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
けもの道のようなところを
徒歩で歩く。

この日の気温は30度ちかく。

日本とは違い湿気はないが
暑さで汗がしたたる。歩くこと約5分。

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
ようやく、採掘場に到着する。

宝石の採掘場は右の写真です!

このような場所が4,5箇所ありました。

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
井戸は、約2メートル四方。

底は暗くて見えないがけっこう深い。
5メートル以上?

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
井戸の下には、何人かいますが、

写真にとらえきれず…

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
何人かのワーカーが協力して、
井戸の底からザルのようなもので、
茶色の泥を手作業で引き上げています。

泥まみれでやってます。

汗がしたたるこの気温のなか作業しています!!

大変です!!!

しかし!!!!

この泥のなかに宝石が眠っているのです!!!!!

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
泥を貯めて、山盛りにしたあと、
その泥を濾す機械にかけて
宝石を探しだします。手順としては、

  1. 井戸を掘る。
  2. 泥をザルで取り出す。
  3. 集めた泥を濾す。

というきわめてシンプルな作業。

 

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
近くに川が流れているのですが、
地元の少年数人がこれまた大きなザルで
これまた泥をすくいだして
宝石を探しています。
(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
この暑さのなか、水浴びできて楽しそう。

ですが、私は入る気にならず。

一緒のツアーの北海道からのメンバー2人が
果敢に宝石ザルすくいに挑戦していました。

 

こんな風で果たしてとれるのかしら。

現場で宝石が発見されるか、しばし観察。

なかなか出てきません。

ひたすら

泥を出す、濾す

という地道な作業。

しかし、
それをひたすら繰り返すと、

あるんです!!!

こんな原石が見つかったようです!!

ブルーサファイアとイエローサファイアの原石。

 

どうですか!!

カットされていない原石でもとってもきれいです!!!

(第1章) 宝石の採掘場レポート 写真
宝石は、

  1. 美しいこと。
  2. 希少であること。
  3. 耐久性があること。

3つの条件をクリアしないと宝石ではありません。

原石ですが、磨けば光るって感じです!!

さて、見学した個人的な感想はというと、
まず、全て手作業でとても原始的だったのが驚きでした。
また、炎天下の中、泥まみれになりながら、すべって井戸に落ちるかもしれない
危険な環境のなか、宝石を採掘するところを、実際に目にして
宝石ってやはり珍しいんだなあ!と素直に感じることが出来ました。

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